「できる人」の基本的な能力
「できる人」と言えば、いろんなスキルを身につけていて何でもすぐに行動し解決する
イメージがありますが、一体どんな能力をもっているのでしょうか?
「○○力(りょく)」の表題の本をよく見かけますが、どれも正解で言われてみれば
ごもっともなことです。「99の○○力(りょく)」などいくつ必要なのか、その能力
が全部必要なのか?尻込みしてしまいます。
また、単純な技能的な能力から日常生活的な能力や思考的な能力など混合していて
どれから身につければいいか迷ってしまうと思います。
そこで「できる人」の基本的な能力の構成を分類すると次のように分けることができます。
『技能力』Ⅹ『習慣力』Ⅹ『思考力』
『技能力』とは、仕事に必要な基本的な能力に加え、情報収集・処理・編集能力、各分
野のリテラシーなど「処理」に関係する能力
『習慣力』とは、『技能力』を実際に行動するための能力です。1日24時間をいかに
効率良く使うかも含まれます。
『思考力』とは、『技能力』や『習慣力』のパフォーマンスを引き上げる能力です。
ロジカルシンキングやPDCAなどが該当します。加えて「心理学」も『思考力』に
含みます。
よくよく「〇〇力(りょく)」の類のビジネススキルの自己啓発本をみれば、およそ
この3ジャンルに分類できます
そして重要度は『思考力』→『習慣力』→『技能力』の順です。
『思考力』は、正しい目的や課題を見つける能力で、そもそも目的が間違っていれば
どんなに完璧に行っても意味がありません。正しい目的や課題が定まれば必要な方法や
手段(『技能力』)や時間配分(『習慣力』)も自ずと決まってきます。
さらに習得順は『習慣力』が最初です。
1日は24時間と決まっています。いかに学ぶ時間(セミナーや読書など)的スペース
を空けることができるかが第一歩です。決していまのビジネスサイクルに押し込んでは
いけません。無理は続きません。
『技能力』を真っ先にあれこれ身につけるのではなく、この3ジャンルをバランスよく
身につけていくことが「できる人」になれる近道となるでしょう。